2015年11月

 

土(後半) 11月24日(火)

  • チャペック翁とお兄さんの庭仕事姿です。やはりガーデナーは、シャベルとジョロそして帽子が似合わなければなりません。以下、続いて「土」の後半部分をお読みください。
  • もはや、その土に何を植えようか、などとは考えない。この黒く息づいている土を眺めるだけで、十分にすばらしくはないか?パンジーやニンジンの花壇よりも、このほうがすばらしくはないか?むしろ植物に嫉妬を感じるほどだ。耕土と呼ばれる、人間が苦労してつくり上げたこの貴重な作品を、植物が占拠しているのだから。
  • そうなると、自分が何を踏んでいるかを意識せずに、土の上を歩くことはできなくなる。土の山や畑の一部をみると、そのたびに、自分の手とステッキを用いて、調べてみたくなるだろう。それは、ほかの人たちが、星や人間やスミレを眺めるのと同様だ。
  • 黒土を見ると感嘆の声をあげ、なめらかな森の腐葉土をいとおしげに指でもみ、びっしり茂った芝草土を手に持ってバランスを取ったり、軽っぽい泥炭土の重さをはかったりするだろう。やあ、ときみは言う、この土を一貨車分、ほしいなあ。それに、ちきしょうめ、この腐葉土をはこぶ貨車があると役立つんだが。
  • それから、腐植土だ。それを上にまず置いて、それから牛糞を二つ三つ、それから、川砂を少しばかり、それから、あの切り株の腐ったものを手押し車何台分か、それに、あの小川の底の泥土をいくらか、それに、この道端のごみの掻き集めも悪くはないだろう、どうだね?
  • それからまだ、燐酸肥料と骨粉をいくらかほしい。だが、あのすばらしい耕土もおいしそうだな、天にまします主よ!ベーコンのように脂っぽい、羽根のように軽い、ケーキのようにもろい、明るい色のも黒いのも、乾いているのも、みずみずしいのも、さまざまな土があり、そのすべてに、それぞれに異なる、品のある美しさがある。
  • それに対し、醜悪で役立たずなのは、ねっとりとした、固まりやすい、じめじめした、頑固な、冷たい、不毛な土のすべてであり、それは、救われない物質を呪わんがために、天が人間に与えたものである。そのすべては、人間の心にひそむ冷酷さ、頑迷さ、意地の悪さと同じように醜悪なのだ。

 

土(前半) 11月23日(月)

  • カレル・チャペックが『園芸家の一年』で「土」と題して書いている章を引用します。
  • テキストは、恒文社(定価1400円)によるものです。
  • 亡くなったわたしの母は,若いころ、よくカードで一人占いをしていたが、そんなときにはいつも、ひと山のカードに向かってささやいたー。
  • 「何をわたしは踏んでいるか?」
  • その当時、わたしは「何を踏んでいるか」ということが、なぜ母にとってそんなに興味があることなのか、理解できなかった。ずいぶん年がたってからやっと、わたしもそのことに興味を持ちはじめた。
  • すなわち、わたしは土を踏んでいる、ということを発見したのだ。
  • 人間は実際に、何を踏んでいるかを気にしていない。まるで狂ったように右往左往して、せいぜい、この頭上の美しい雲とか、あちらの背後にある美しい地平線や美しい山が、どんな様子なのか、眺める程度だ。自分の足の下を見て、これは美しい土だ、と言ってほめるようなことはしない。
  • 手のひらほどの大きさでも庭を持つべきだ。何を踏んでいるか認識するように、少なくとも、花壇を一つ持てるといいのだが。そうすれば、きみ、どんな雲も、きみの両足の下にある土ほど多種多様ではなく、美しくも恐ろしくもないことがわかるだろう。
  • 酸性、粘性、ローム性、冷性、礫性、および劣性の、各種の土を見分けるようになるだろう。ジンジャーブレッドのように空気の通りがよく、パンのようにあたたかく軽く上等な土の区別ができ、その土のことを、女性や雲について言うように、美しいと言うだろう。
  • ふかふかしたやわらかい土に、ステッキが膝の長さのあたりまでずぶりとはいりそうなときや、土塊(つちくれ)を握りしめてその空気を含んだなまあたたかさを味わおうとするときには、不思議な肉感的な喜びを感じるだろう。
  • そして、この特別なすばらしさを承認しない場合には、その罰として、数平方メートルの広さの粘土を、運命に授けてもらうことにしよう。
  • まるでブリキのような粘土、成長した粘土と根源的な粘土、その中からは冷たさが吹き出し、鋤をおろすとチューインガムのように柔軟に応じ、日に照らされると焼けて固まり、日陰になると酸性化する。意地悪で強情で、粘っこく、暖炉づくりの原料となるような、蛇のようにぬるぬるし、煉瓦のようにからからで、トタンのように空気を通さず、鉛のように重い土だ。
  • そして今、それをつるはしで裂き、鋤で切りきざみ、ハンマーで粉砕し、ひっくり返して手入れをし、声高に呪い、嘆く。
  • そのとき、生命のない不毛の物質の敵意と頑固さがどんなものか、はっきりわかる。その物質は、生命の土となることをずっと拒み、今でも抵抗しているのだ。植物と呼ばれようと、人間と呼ばれようと、ある生命が地球の大地に根をおろすために、どれほど恐ろしい戦いを細心の注意を払って遂行しなければならないものか、それを認識することができよう。
  • そうすれば、土から得るよりも、もっと多くのものを土に与えなければならないものか、それを認識することができよう。
  • 石灰を土に浸食させてたらふく与え、あたたかい堆肥で熱してやり、灰の軽さを混入してやり、空気と日光をそそいでやらねばならない。すると、焼けて固まった粘土が、静かに呼吸するかのように、砕けて細かくなりはじめる。鋤をおろすと、やわらかく、ふしぎなほど自発的に言うことを聞く。手に握ると、あたたかく素直である。
  • 土はならされた。はっきり言って、数メートルの土をならすということは、大きな勝利である。今や土は、すぐに役立つ状態で、やわらかく、あたたかく、ここに侍している。その土を指につまんで完全にこまかくし、もんでみたくなるだろう。自分の勝利を確認するために。

 

”汝、土を見よ”と園芸の神はのたまふた 11月21日(土)

  • 園芸歴わずか1年と5カ月のわたしが本当に不思議に思うことがあります。多くの花好きの皆さんが花弁や葉や草丈やその形、そして色や模様について、そして来年もまた咲くかとか日当たりはどうかとか語るにもかかわらず、土についてあまり関心を示さないということです。特に土から剥がされてしまった死んだ花、それにもかかわらず”生花”という名前を持つ不思議な存在を、束ねたり刺したり色々と工夫を重ねることの好きな方たちは、土についてほとんど関心がありません。
  • 土は団粒構造という小さな塊からできていて、隙間には空気がつまっていて、その空気から植物の根が酸素を吸って呼吸しているということ。その隙間に空気がなく水が詰まっていたら植物は根腐れを起こして死んでしまいます。つまり、土に水をやり過ぎることは、植物を窒息死させてしまうことに他ならないのです。植物の溺死。根は土から水と肥料を吸うだけではないのです‼
  • 土の中には様々な微生物、そしてミミズに代表される可愛らしい小動物が住んでいる。土の中には有機物が含まれ、微量な元素が存在し、土地によって酸性やらアルカリ性、粘土質であったり黒ボクであったり様々な性質をもっています。土、何と多様性に満ちた魅惑的で素晴らしい世界でしょうか。
  • あなたが庭をもっていてそこに植物を植えたいとき、まず考えるのは、太陽がどの方向から昇ってきて、どの季節にどの高さになるのか、そして庭の上空を既に占拠している樹木の影がどのように射すのかだと思います。次に考えること、そこの土が水はけがいいのか、それとも水持ちがいいのかです。その植物によって土の好みがあるからです。
  • 園芸種の植物は、その現生種がどこの国のどのような気候のどのような土で育っていたかに、未だ強く影響されています。ですから幕臣栗原信充は『金生樹譜別録』巻一の巻末で「凡て物を愛すると好(すき)とは同じことのようなれど少し違うなり。愛はなはだしくしてはかならず偏り(かたより)になり。好盛(さかり)にしてはかならず妙に至る。愛する人はただその花様の美を喜ぶのみにして其花木の性(しょう)を考えその養にこころをつくすに及ばず。好人(すくひと)の心はずっと替わったもの。まず第一に草木の性をよく考え、山にあるもの野にあるもの各々その土拵えに心をつくし、又、暖国と寒国との気候を丁寧に懸考し、南海の草を東海の暖室に養い、彼をして東海たることを忘れ本国のままに繁昌させるはさりとて好の妙神に通ずというべし」と説いているのです。【よろしかったらアーカイブ9月4日をご覧ください】
  • 栗原翁が説いているように「土拵え」ほど大切なものはないと、わたしは思います。園芸の神がいらっしゃったらきっと同じことを迷える庭師たちに述べたもうことでしょう。「汝、土を見よ土に触れよ」と。
  • カレル・チャペックが『園芸家の一年』で「土」と題して書いている章があります。次回引用します。

 

またSUNTORYの話題です 11月16日(月)

  • またまた鴨居商店が面白い酒を出していますのでお知らせします。
  • サントリーのコンセプトはホームページによると「林檎果汁を発酵させてつくったお酒“シードル”を蒸溜し、天然水を主体に仕上げることで、透明な中味を実現しました。糖質50%オフで、林檎の爽やかな香りと食事に合うすっきりとした甘さが特長です」ということです。ネットでさぐるとどうやら女性に好評なリンゴ酒なのだそうで、ターゲットユーザーは女性のようです。
  • ニッカのリンゴ酒よりはよくできています。リンゴの酒としての香りと味が生きてます。なかなかよい作りなのですが、詰めが甘いと感じてしまいました。本当に少し甘い味がするのです。この、やや人工的な甘みがなければ本当にいい酒だと思います。
  • 「冷やしておいしい水割りウイスキー」はサントリーのホームページに紹介がありませんでした。そこで考えてみると「冷やさないとおいしくないウイスキー」かもしれないという不信感が湧いてきました。でも、とりあえず冷やしてから飲んで感想を述べることにします。今、冷蔵庫のなかにいます。
  • しかし、思いついたら何でも作って取りあえず売ってしまおう。もうかりそうなら宣伝費つぎ込むぞという鴨居商店の姿勢は本当に嘘でなく、実に偉いなあと思います。サントリーを取りあえず持ち上げましたが、サントリーのキララが本日、入荷しました。ホームセンターよりも遅れましたが、そのぶん新鮮な苗です。
  • キララはオステオスペルマム(多年草のサイネリア)なのですが、花期の長いのと花数が多いのが特徴です。また鮮やかなイエローが本当にきれいです。一苗を直径30㎝ほどの鉢に植えれば、枝分かれがよいのであふれるほどの花を楽しめます。
  • サントリーの2つの酒は市内の某ショッピングモールで買ったのですが、ちょうどワインフェアをやっていてフランス産のアップルワインとラフランスワインを売っていたので、プチ爆買してしまいました。やっぱり冷蔵庫のなかにいますので、感想は後日にします。

 

ダイアンサス 11月15日(日)

  • ダイアンサスが大量に安く入荷できましたので、お客様にも従来価格より大変お安くご提供しています。ダイアンサスの花期はもうあまりありませんが、園芸種のほとんどが四季咲多年草ですので来年楽しむことができます。
  • ダイアンサスの花弁は水に弱いので、昨年は雨の多い5月の終わりから6月にかけて植えたため、すぐに花がだめになってがっかりしました。でもその花が今年は春に咲き秋に返り咲いてくれました。ダイアンサス自体はかなり頑健な植物です。そんなわけで今年は鉢植え地植えなどたくさん植えました。
  • 札の付いているダイアナ、テルスター、ダイアブッダといった銘柄品種が10月最盛期の半値で入手できました。一つの品種で各色をそろえて寄せ植えするととてもきれいですし、管理も楽です。
  • ダイアナ5色をそろえて作った花鉢がまだ元気に花開いています。雨の日は軒下に移し、花柄を丁寧に摘んでいます。液肥を1週間に一度程度
  • 粟倉農園産ユズ 販売始めました 傷の少ないよい品です

 

11月11日(水)

  • 午前3時半やっと更新が終わりました。まあ途中で眠ってしまったのですが…。今日は週に一度の休みです。ところが、沼津市立病院9時の予約に間に合わなければなりません。トンボ返りで、まずは残っている球根の植え付け、春咲苗の植え付け、そしてバラ苗の植え付け。バラがしんどい。縦横50㎝の穴を掘って、牛糞・腐葉土・元肥をすきこんで最後は水鉢を作って根をしめてやらなければなりません。それらが終わって夕方は2週間に1回のバラ消毒作業です。休みなのに休めません。
  • 今夜の更新は、またビルエバンスで『Alone Again』を聴きながら行いました。1975年録音のピアノソロです。エバンスは1979年にピストル自殺していますので、晩年の名作の一つといっていいと思います。薬物接種で苦しんでいた時期でなにか哀愁が感じられる感じがします。

 

菊はなでて育てると美しい花が咲くらしい 11月9日(月)

  • NHKテレビテキスト『趣味の園芸』11月号。田中修先生の連載「植物はふしぎ」で読みました。おもしろかったので要約しながら転載させていただきます。
  • 2つの花鉢に同じ菊苗を植えて、片方の鉢だけは毎日やさしくなでまわしてやると、そちらの鉢の茎が太く短くなり、茎が太いのでそうならなかった鉢苗よりも大輪の花を咲かすそうです。大きく立派な花はきれいで美しく見えるという仕組みです。
  • では、なぜなぜると太く短くなるかというと、触られるという刺激を感じた菊の体内でエチレンという物質が発生します。エチレンには、茎の伸びを止めて背丈を低いままにして、茎を太くたくましくする作用があるというのが理由です。
  • 田中先生は、さらにおもしろいことを書いてくれています。
  • 「植物にやさしい言葉をかけて育てたら、太い茎に育って美しい花が咲く」といわれることがあります。これは栽培する人が、毎日やさしい言葉をかけながら、植物をかわいがって触っていることが原因です。そして植物にひどい悪口を浴びせて、なでながら育てても、茎が太くたくましく育つので普通よりずっと美しい花がさくそうです。
  • 「植物にやさしい言葉をかけて育てると美しい花が咲く」というトンデモ説に早くお別れしたいものです。庭仕事は科学と経験の積み重ねの両方からできていると思うからです。田中先生に感謝‼

 

JAZZのこと 11月7日(土)

  • 今夜の更新は、ビルエバンスの『You Must Believe In Spring』を聴きながらやってます。ピアノトリオのビルエバンスもほんとにいいです。というかビルエバンスはピアノトリオが一番です。というよりも夜聴くのにいいJAZZはピアノトリオと女性ボーカルだというのがわたしの偏見です。
  • 思い出しました。JAZZのことが分かってくる、いい小説があります。ナット・ヘントフ(アメリカの詩人で作家)が書いた『ジャズカントリー』です。最高の青春小説とか言われていますが、本当におもしろい物語です。晶文社から木島始さんの翻訳で出版されています。白人の少年がニューヨークの黒人ジャズメンの間で成長しソウルを見つけるという話です。ビルトウング(成長)を主題にした少年小説として、わたしは傑作だと思います。
  • 主人公の少年”ぼく”は、どんなにトランペットを上手に吹いてもJAZZの世界に来たよそ者です。彼が白人だというそれだけの理由によってです。ところが、そうした人種を乗り越えたところに本物のJAZZがあって、”ぼく”が苦悩しながらそこへとたどり着くところに読者は共感してしまいます。わたしのようなJAZZ好きにとっては、人種を乗り越えた汎世界性を持つところにJAZZの芸術性があるという小説のモチーフもクールで大好きなところです。
  • マイノリティ(少数派)という言葉がありますが、欧米白人世界アメリカ合衆国の各分野でアフリカ系アメリカ人(いわゆる黒人)はマイノリティです。ところがJAZZの世界ではアフリカ系がメインストリーム(主流)で白人はマイノリティです。というのもJAZZはアフリカ系の人々の民俗音楽であるブルースが基になってニューオリンズで生まれたからです。そのニューオリンズJAZZを大成したのはアフリカ系のサッチモことルイ・アームストロングです。サッチモの歌う「この素晴らしき世界」 ("What a Wonderful World")を耳にしたことのある人はかなりいるのじゃないかと思います。
  • JAZZはニューオリンズからシカゴを経てニューヨークに渡り、ビッバップに生まれ変わります。そして娯楽音楽から音楽芸術になりました。その一番の功労者がバードことチャーリーパーカーです。もちろん彼もアフリカ系。その弟子筋が有名なマイルス・デイビスで、彼の楽団にいたのがキースジャレットやビルエバンス、そしてジョンコルトレーンです。マイルスデイビスの楽団には才能あるJAZZメンがたくさん在籍していたのです。
  • コルトレーンはJAZZの神みたいな人です。クラッシックでいったらマイルスがモーツァルトでコルトレーンはベートーベンみたいな人だと思ってくれたらいいと思います。「至上の愛」を聴いてください。そこにJAZZの神がいます。ですから聴くとけっこう疲れます。眠れなくなります。
  • クリントイーストウッドが大のJAZZ好きでチャーリーパーカーの半生を描いた映画『バード』を監督しています。また、残念ながらわたしは観たことがないのですがドキュメンタリー『セロニアス・モンク ストレート・ノー・チェイサー』の制作に携わっています。『バード』はJAZZファンでないと分かりずらいところがありますが観て損のない作品です。わたしは『グラントリノ』を観たときと同じくらい感動しました。『セッション』の後はぜひ『バード』を観てください。
  • ついでですので『ストレート・ノー・チェイサー』はモンクの名曲ですが、モンクが酒を飲むとき確かにチェイサー(水)を一緒に飲んでなかったけれどオレンジジュースを飲んでいて、ほんとのモンクは「ストレート・ウィズ・オレンジジュース」だったという話を植草甚一さんの本で読んだ覚えがあります。モルト好きとしてはオレンジジュースはいけません。二日酔いします。やはり冷やしたチェイサーと一緒に飲むのがいいです。さらについでに書いておきますがJAZZをモンクから聞き始めるのは、いささか難しいと思います。ノーベル賞をよく取り損なっている有名作家がモンクについて書いているようですので、モンクからJAZZを聴き始める人がいるかもしれませんが、そこはメインストリームでなくて脇道です。道に迷ってしまいます。ご注意ください。

 

11月です ガーデナーの皆さん 冬が来る前に さあ苗を植えましょう 

  • 帰宅したら京成バラ園からバラの大苗(裸苗)が届いていました。苗代2080円・送料1000円、合計3080円です。おとぎやでバラの大苗を買うと3本買ってもおつりがたくさんきます。どうしても欲しかった苗です。”ルイの涙”という素敵な名前がついてます。TVドラマ「風のガーデン」で黒木メイサが演じたのがルイ。その登場人物たちを記念してドイツのコルデス社が作出し、作者の倉本聡が名付けたバラの一つです。もう一つのバラの名前は”岳の夢”です。
    軽トラックの荷台が、わたしの夜の作業場所です。作業終了後バラ苗がVサインをしてくれてるのが、うれしかったので思わず記念写真を撮りました。下の写真のように咲いてくれる予定です。
  • なにしろ根が土に植えていない裸苗です。ホームページを更新する前に、この日のために買っておいた素焼き鉢に植えました。バケツの水につけておいて翌朝植えればいいいのでしょうが、サラリーマンガーデナーには朝することがいっぱいあります。今朝は5時半起きでした。教育委員会に勤めていた頃と変わりません。冬が来る前にしなければならないことがガーデナーにはたくさんあるのです。さあ翌朝も苗を植えなくては。
  • やっとホームページ更新が済みました。今夜パソコンに向かいながら聞いていた音楽は、ビルエバンスのピアノソロ「アローン」です。スインギーでリリカルな、いいアルバムです。

 

JAZZのこと 11月1日(日)

  • 高校時代の友人Y君と飲んだとき聞いた話です。Y君は文化部棟の仲間で、よく一緒につるんでいたのですが、わたしにJAZZを教えてくれた恩人です。そのY君が九州のほうのホテルのラウンジで飲んでいたとき、ホールのピアニストが弾いていたフレーズがどうにも気になってしかたがなかったそうです。左手のリフが彼の大好きなピアニストにそっくりだと感じたからです。そこでY君はピアニストに近寄って「あなたのリフはダラーブランドですね」と話しかけると、とても驚いて「ダラーブランドを知っているんですか」と答えたそうです。ピアニスト氏はダラーブランドが大好きで、そのほとんどの曲をコピー(そっくりに弾けるようになることです)したそうです。その会話の後、Y君の大好きなアルバム「アフリカンピアノ」の全曲を弾いてくれたそうです。
  • JAZZはメインとなるフレーズ以外はすべてインプロビゼーション(即興)ですから曲を聴いて覚えて譜面を起こさずに自分で弾けるようにコピーしなければなりません。アルバム全部を弾くというのは、相当な時間と労力を要する作業です。偉大なジャズ奏者、サッチモもエリントンもチャーリーパーカーもマイルスもコルトレーンも皆コピーをすることから始めて、その後自分のオリジナルのスタイルを作り上げたのです。わたしは、その話を聞いて一言「すごいね」と言いますとY君は「この話の分かってくれる人間は君くらいだよ」と感慨にふけって、そのときクラッシック音楽をかけるBARにいたのに、それから2人でしばらくJAZZの話をずっとしていました。
  • わたしが自分の人生で人に自慢できることのBEST5の一つに入るのが「生でキースジャレットのソロを見た」ということです。「見た」と表現するのは、キースのソロピアノはとてもメロディアスで繊細なのですが当時のキースの身体はプロレスラーのようにがっしりしていて着ていたTシャツがパンパンなのです。その頑健な身体がピアノに向かって動き始めると、キースとピアノが一体になってキースの身体のなかから音楽があふれ出すのです。このときの感覚は本当に鮮烈に残っています。ですから、ただCDで聴くだけでは味わえないその感覚を蘇らせながら今でもキースのソロピアノを聴くことができるのです。
  • JAZZは難しくて分からないという人にお勧めしたいのが映画「セッション」です。ラストの9分19秒が本当に素晴らしい。DVDレンタルもされていますので見て下さい。感動します。